野良猫のひとりごと。

思いついたままに、気ままに、些細な日常やふとした思い出話を記録。

オタ姫のおもひで - no.0

 数年前、私は所謂オタサーの姫というものの一種でだったのかなと思う。

 

 当時私は大学生。とはいっても、別に大学やインカレ等の文科系サークルに所属していたわけではなく、アーケードゲームのプレイヤーのコミュニティというサークルの中心にいた。

 とはいっても、私のいた所は世間で騒がれるようなサークルクラッシャー的な恋愛沙汰は皆無だった。この点に関しては正直全く面白くないと思う。

 

 別に「私はほかのヲタ姫と違うんだから笑」とか言いたいわけではななく、実際にそうだった。というか、世でオタ姫と揶揄される人々の中には、そういう人たちも結構いると思う。

 ハナから「彼氏がいる」ことを会話の中でもさらっと言っていたし、そもそも色目を使わなければ色気なんて出ないし悪ノリ体質だし男女問わず同じテンションで接していたし私は一般的にオタサーの姫というワードから連想されるのとはちょっと違うファッションだったしそもそも私自身が少々レズ寄りのバイセクなところがあるのでそういう点で興味がなかったしぶっちゃけオタ側からしても恋愛対象外になっていたと思う。              ……あと私の顔面偏差値が……ね。

 

(多少なりとも「好意持ってる?」と感じるような言動をしてくる人達もいたけれどフラグのようなものが建てられた瞬間に折れば全く問題ない話だしね)

 

 私がしたことと思えば、グループ(サークル)の集合の中心にいたりみんなとゲームで遊んだりイベントを主催したり、そんな程度。仲間との関係も大体良好だったから、他と比べれば本当に面白みに欠ける経験だと思う。

 しかしゲームセンターで集合すれば、男数人の中に女一人という環境はザラ。周りから見れば完全に囲われであり、十分にオタ姫認定はされるものであったと思う。つまり結局オタサーの姫と呼ばれる存在だと思う。

 でも少なくとも私のいたコミュニティは、その後ある事件が発生するまではかなり平穏で、その穏やかさは平和ボケしてのちのち大変な目に遭うレベルだった。

(ちなみに、私がずっといたサークルで出会った友人達は今でも仲のいい子たちが多くて、私と一緒にサークルの中心にいた女の子は今でもしょっちゅう飲んだり遊んだりする大親友だし、今でも仲良くてみんなで飲みに行く男友達もいる。だからあのオタサーでのひと時は、私の人生にとてもいい影響を与えたと思う)

 

 まぁそんなアーケードゲームのコミュニティの世界にいたのだから、もちろん他で「囲われ姫だ」「オタサーの姫だ」と大声で言われるような他の女子プレイヤーとも交流があった。

 あれやこれや噂されるような子達も、本当に普通の女の子だったり、人としてとても面白い子だったりとても魅力的だったりもした。また時には、見た目に反してかなり闇々しいことを当たり前のようにする子もいた。

 

 思えばあれはリアルの人間の繋がりでもほぼほぼバーチャルな関係に近いから、非現実的だけど現実に起こった凄いこと、みたいなことは多かったと思う。

 現実は小説よりも奇なりというけれど、特にあの時なんかまさにその連続だったと思う。

 

 自分のいたサークルの統率方針云々はさほど面白くないから後にするとして、なんとなくまとまったら多少物語調に、日常の合間に、小説みたいに書き記していこうかなと思う。